2018年5月9日

詩「孤牛(こぎゅう)」

人を試さず 慈を惜しまず
才を妬まず 火を絶やさず
牛は急がず 立ち止まらず

 「孤牛」 森水陽一郎
  © Yoichiro Morimizu


2018年4月27日

『現代詩手帖』(新鋭特集)掲載のお知らせ

現代詩手帖5月号(新鋭特集)に、「割り切れぬ朝に」という詩を寄稿しました。6月末に刊行予定の、新詩集からの一篇となります。

アンケートでは、「詩を書き始めたきっかけ」と「現在、関心のあること」に、おちゃらけなしで回答しております。転載の許可をいただけましたので、著者の人となりなど。



2018年3月9日

詩集『九月十九日』の販売について


現在、詩集『九月十九日』の新品が、定価の2倍ほどの値でネットショップで販売されております。版元のふらんす堂にはすでに在庫がないため、まれにブログ宛てに問い合わせがあるのですが、販売にさいして、双方の個人情報が明らかになってしまいます。

その対策として、「メルカリ」での販売を試験的に始めました。
「らくらくメルカリ便」を採用しておりますので、すべてが非公開のまま売買が成立します。サイト内の検索欄に「森水陽一郎 新品」と打ち込めば表示されますので、お入り用のかたはぜひ。

もし短文やサイン等をご希望であれば、購入後、「取引メッセージ」よりお知らせください。

メルカリURL https://goo.gl/Sj7RFH

なお、紙の詩集27篇に書き下ろし9篇を追加した電子書籍バージョンも、現在Amazon Kindleで販売されております。 ほかの電子書籍と同様、プライム会員・アンリミテッド会員であればすべて無料で読むことが可能ですので、もしよろしければ。



詩集『九月十九日』 森水陽一郎 
2015年刊(ふらんす堂)
18回小野十三郎賞受賞作品

B6判/上製カバー装 106頁 
布装/銀箔押し









2018年2月9日

詩集と小説の進捗

初夏に出版予定の詩集の原稿が、12月の末、なんとか無事に手を離れました。ひきつづき細かい語句の直しはありそうですが、とりあえずほっと一安心。
表紙については、いずれまたきちんと書きたいと思っていますが、いまはまだ不確定要素が多く、どこまで理想を実現できるか、頭のやわらかさを試される、がっぷりよつの取り組みが待っていそう。

そして年が明けて最初の新月、中断したままの小説をふたたび書き始めました。ぼんやりとですが、それなりに長いものになりそうな気配で、当然ながら、自分の中でのあらたな試みと、こけおどしでない何かしらの新機軸がないと話にならないので、これもまた一筋縄ではいかなさそう。すでに総力戦の様相を呈し、人との交わりを絶った修験道の生活に入りつつありますが、望むところです。にじり寄りの日々が形になるのは、さていつになることやら。

昨年には素敵な出会いもあり、10時間ほどかけて、ヒノキで作品台を作りました。

佐野藍さんの『image combing - 砂浜2』、大理石と格闘を始めたばかりの、2014年作、出立のメルクマールともいえる記念碑的な作品です。空想の枝葉を育む、静謐なたたずまいに一目惚れしたのでした。

材料は秋に帰省したおり、木工関係の父からゆずり受けたもの。木目を生かせるよう、一応リバーシブル仕様に。(400×100×10ミリ)


この護符をそばに、今後詩や物語を綴っていきます。

2017年12月1日

『現代詩手帖』掲載のお知らせ

現代詩手帖12月号(現代詩年鑑2018)に、詩集『夏の花』の書評を寄稿しました。
タイトルは『手と足の巡礼』。「河津聖恵は『手と足の人』である」という書き出しで始まる、1000字ほどのささやかな礼賛歌です。
あらたな読み手との、かすがいの花鎖となりますよう。



また、本書の装画を担当された玉川麻衣さんの個展『流転抄』が、12月2日より10日まで(3日休廊)、六本木のストライプハウスギャラリーで開催されます。5日には、河津さんを交えたトークイベントもあるそうです。

「我死なば 焼くな埋(うず)むな野にさらせ 痩せたる犬の腹を肥やせよ」

小野小町の辞世の句より生まれた『流転』P30号、薄笑みをやどすその姿が、地母神のようにも見えます。自身の死を哀しみだけでなく、命を循環させる豊穣の喜びとして、心静かに受けとめているような。
おそらく玉川さんの代表作の一つになるのではないでしょうか。

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Tel 03-3405-8108