2025年6月22日

夏旅 2025


八重山にて、島めぐりの旅




海ぶどうに島豆腐、パパイヤチャンプルに

ラフテー山盛りのソーキそば、もぎたてパイン

赤酢飯の地獲れマグロ丼に、塩ちんすこうアイス


物珍しい朝食バイキングに目を輝かせ

島渡り翌日から、男子柔道部員のはりきりようで

胃袋を破裂させかけて1時間ほど寝込むが

無事復活、気づけば5万歩ほど歩いてきた





あやうくの三途の川でなく

牛車に揺られて、のんびり海渡り










定番の観光スポット、灯台岬や鍾乳洞などを

現代人の悲しみかな、事前情報の確認作業とばかりに

頭の中のチェックシートに墨入れをして、見てまわる











といっても、生まれてこのかた、視力2.0

ブラタモリの来島の痕跡や

階段に芽吹いたど根性マングローブ

ガラスごし、ふいに語りかけてきそうな

シミュラクラ現象を体現するパナリ焼

思わず駆け出したくなる海への抜け道など

見逃すことなくカメラにおさめ、そっとふたをし










語られを遠く待つ、いくつかの風景、出会いを胸に、離島



2025年5月15日

森水氏、レッドカーペットを歩く


第11回ブックショートアワードの12月期優秀作品「薬師堂の夜」が、年間の最終候補として選出されました。

今年度から最終候補の書き手は、5月28日より開催される「ショートショートフィルムフェスティバル & アジア」に招待され、そのオープニングセレモニーの前に、映画スターさながら、レッドカーペットを練り歩くそうです。




昨年のセレモニー映像を見るかぎり、他分野のプロの仕事を体感できそうで、おまけに映画祭の審査員・登壇者に、あの岩井俊二さんがおられるらしい。
ドラマ「打ち上げ花火、下から見るか? 横から見るか?」から始まり、映画「Love Letter」「スワロウテイル」「四月物語」と、心がやわらかで傷つきやすい時期に、リアルタイムで物語世界をくぐり抜け、少なからず物の見方に影響を受けた希有な作り手に、いまから会えるのが楽しみです。

グランプリの発表は、セレモニー当日。
さて、レッドカーペットを踏みしめた森水氏、頭上にドカン、大輪の一尺花火を咲かせることはできますでしょうか。

【オープニ
ングセレモニー(ライブ配信、アーカイブあり)】
https://www.shortshorts.org/2025/opening-ceremony/

【ブックショートアワード】
https://bookshorts.jp/2024final

【作品「薬師堂の夜」】
https://bookshorts.jp/wp-content/uploads/2025/03/b4a92062788dce66283f11b383787e1e.pdf

 偶然の遭遇。円都LIVE2023(KURKKU FIELDS)

2025年5月7日

柳波賞 表彰式


4月26日、柳波賞の表彰式にて、童謡詩「あくび」を朗読してきました。
動いている私を見る機会は、おそらくハシビロコウなみにまれなことでしょう。
遠く近く、お祝いをくださった方々への、ささやかな返礼です。



ひさしぶりのスーツ、せっかくなら胸元を飾るピンズを自作してみようと、5種類ばかりこしらえてみたのですが、自宅に置き忘れるという、おなじみのうっかり。
右から、アンモナイト、クラッカー、時計のムーブメント、丸鯛、タコのハッチャン。
スポットライトの下、すべてつけおえるのは、さていつになることやら。



2025年3月6日

ブックショートアワード、ふたたび


短編「薬師堂の夜」が、第11回ブックショートアワードの12月期優秀作品として選出されました。

作中に一箇所、漢字の誤記が含まれていますが、そのうち訂正されるでしょう。
もし受けつけてくれない場合は、かえって縁起がいいかもしれません。
崩壊にいたる完成を小粋に遠ざけた、日光東照宮の逆さ柱よろしく。

(※追記 寛大かつ迅速な対応で、逆さ柱が天に向き直りました。 2025/03/10)

【ブックショートアワード「薬師堂の夜」】

https://bookshorts.jp/wp-content/uploads/2025/03/b4a92062788dce66283f11b383787e1e.pdf



2025年3月1日

エッセー掲載のお知らせ


『詩と思想』3月号に、エッセー「詩と小説のあわいを旅して」を寄稿しました。

小説家であり詩人でもある、多和田葉子さんについての論考です。
手製の漉し布でふりしぼった一滴は、さて透き通った甘露でありましょうか。