童謡詩「あくび」が、第26回柳波賞の優秀賞を受賞しました。
主催は群馬県の沼田市、明治生まれの童謡作詞家、林柳波(はやし りゅうは)の功績をたたえ、その業績を永く顕彰するため、本賞が制定されたそうです。
「うみはひろいな、おおきいな」「おうまのおやこは、なかよしこよし」と聞けば、ああ、あの人かと、おなじみの旋律とともに、ほの甘い幼少の記憶が呼び起こされるかもしれません。
時を前後して、10月中旬。
昨秋から続く、パレスチナ・ガザ地区へ向けての大規模な砲撃によって、人智を凝らしたその特殊な爆弾で、少なくとも4000人の子供たちの手足が失われた事実が、毎日新聞・電子版で報じられました。
今後もその数は増えつづけ、痛み、苦しみ、憎しみ、哀しみを、生涯にわたって強制的に、無辜の子供たちが背負うことになるでしょう。
詩は、言葉は、あまりに弱く、爆弾一つ迎撃できませんが、あるいは白いガーゼとなって、ほんのいっとき、傷の痛みを忘れさせてくれるのかもしれません。
残念ながら、私の言葉はいまだ遠く手渡せませんが、ささやかな始まりの思いとして、地球の裏の小さな楯として、賞金の一部を、ユニセフの「ガザ人道危機 緊急募金」に寄付したいと思います。
表明は必要ないのかもしれませんが、知られることのほうがよほど大切なので。
「ガザ人道危機 緊急募金」 https://www.unicef.or.jp/kinkyu/gaza/
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