第10回ブックショートアワードの12月期優秀作品として選出された、短編「父をたずねて三十里」が、年間の最終候補としてノミネートされました。
初稿を書いたのはもう十年以上前、いまの話とはまったく違って、自分と同名の犯罪者の家に興味本位で訪ねてみるという、とくにオチのない、後味の悪いサイコホラーで、手直しもなくほったらかしていたのですが、もしかすると、迷い猫ポッケの最期を看取る経験がその後なければ、世に出ることはなかったのかもしれません。
いつもは命日の2月16日に、森の家のすぐ裏手、高台のお墓に花ガツオとお水をささげるのですが、報告がてら、シロツメ草の小さな花束と塩抜き煮干しもそこに添えて、手を合わせてみたいと思っています。
また別の作品のどこかで、ポッケと会えるその日まで。
【父をたずねて三十里】
https://bookshorts.jp/20231201c
【ブックショートアワード】
https://bookshorts.jp/novel2023final
【ポッケとの別れ・2020年2月16日ブログより】
https://yoichiromorimizu.blogspot.com/2020/02/blog-post.html