2020年9月3日

『短歌研究』9月号・短歌掲載のお知らせ

この春、ふと気まぐれに短歌を詠んでみたのですが、その一部が『短歌研究』9月号に掲載されました。

1:3  「光あれ」たき火ろうそく水銀灯電球LEDチェレンコフ

1:6  水と水分けよと命じられた水 同じ顔した38度線

どちらも旧約聖書の創世記(第一章)から着想を得たものですが、連作三十首からの抜粋なので、残念ながらそこに含まれた物語性は寸断され、息をしておりません。興に乗ってその後も八十首ほど短期集中的に詠んだので、またどこかで機会があれば。

ここ数ヶ月、あちこち頭をぶつけながら、低迷の愉楽に歯がみしつつ、長い物語を書いています。いばらの産道はまだしばらく続きそうですが、心身ともにすこやか、小鬼の高笑いでほふく前進の日々です。

画像は、今年大発生したタマムシ君。見どころは、手首までつながった生命線と、幸運の神秘十字。