2016年12月19日

日本現代詩人会 入会

1117日にひらかれた理事会において、入会が承認され、日本現代詩人会の会員と相成りました。
実は昨年の12月、詩集『九月十九日』を献本したおりに、ある詩人の方(ご迷惑かもしれないので名前はふせます)から、入会のお誘いをいただいたのですが、いったんは下記のとおりに、丁重にお断りしました。
大変ありがたいお話なのですが、私はまだ、詩の入り口に立ったばかりの、いわば「よちよち歩き」の人間です。本詩集によって、きちんと結果を残し、世間的にも「詩人」の一人として認められたあかつきには、覚悟をさだめ、あらためてこちらから連絡させていただきますと。
ずいぶん生意気に聞こえてしまいますが、お誘いに浮かれて、運よく入会を果たし、その後、年会費だけを納めつづける「のっぺらぼうの養分」になっても仕方ありません。これは日本現代詩人会にかぎらず、「会」や「団」のつく多くの集まりにかならずついてまわる、ある種の様式美のような構造だと思うので、とくに否定も批判もないのですが、進んでその一員に自分がなろうとは、やはり思いません。(他人がどうこうではなく、自分の中でのけじめとして)

その後、ありがたいことに小野十三郎賞をいただき、長らく持ち越していた回答をようやく返すことができ、どうやら以倉紘平会長のお話によると、本受賞が通行手形のような役目を果たして、波風もつばぜり合いの議論もなく、無事に会員となることができたようです。(贈呈式での挨拶より)
それが正しいまわり道であったのか、それとも早まった選択であったのかは、これからの自分次第でいかようにも変わってくると思うので、承認してくださった理事の方々、そして推薦人である二人の先輩詩人が、「ああ、いたいた、たしかそんなのが。たまにはうちわであおいでやるか」と、肩を揺らして面白がってくださるような、汗をかく不惑の牛として、これからも書き続け、何らかのかたちで、本会に貢献できたらさいわいです。