2021年3月3日

坊っちゃん文学賞、佳作受賞のお知らせ

短編『象と暮らして』が、第17回坊っちゃん文学賞の佳作を受賞しました。
応募総数9318作品のうち、大賞1、佳作5という、なかなかのふるいがけで、M1グランプリでたとえるなら、決勝の決勝、最終決戦の俎上(そじょう)に息もたえだえ這いのぼったというところでしょうか。

残念ながらコロナの影響で、松山での表彰式が中止になり、計画していたレンタカーの一人旅も霧散してしまいましたが、もしかすると、目下のH氏賞の選考に注力せよとの、ひげもじゃの詩神からの見えないお達しなのかもしれません。

結果、ZOOMを使ってのリモート表彰式となったのですが、YouTubeの見過ぎでしょうか、細かく分割された画面のどこかに、ジャルジャルのメンバーがひょっこりまぎれていそうな、そんな空気感で、佳作の身ながら楽しく(不思議とがっかり感もなく)引き立て役として過ごすことができました。
選考委員の一人である声優の大原さやかさんに、身にあまるほどのお言葉をいただいたのですが、おそらく今後、京王線のホームアナウンスを耳にするたびに、そのときの喜びと、すてきなベレー帽を思い出すことでしょう。

選考委員もそうですが、予備選考に関わって下さった関係者は、さらに疲弊したはずです。文字のお化けが夢に出てきたかもしれませんね。あなたがいたからこその、わたしです。ささやかなねぎらいとともに、感謝申し上げ、まなざし高く、坊っちゃんは青年の旅へ出立します。


松山市・坊っちゃん文学賞公式サイト
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/bocchan.html#cms17sakuhin

短編『象と暮らして』
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/shisei/machizukuri/kotoba/bocchan.files/17th-04-zou.pdf

ある夏、「漱石の家」で