2016年3月1日

お気に入りの品々 その10 『三つ編みの三種盛り』

それほど手先が器用なわけではないですが、生活に寄り添う、こまごまとしたものを手作りするのが好きです。
  

前回紹介したゴミ箱のふたの、ちょっとした応用編。ふちに三つ編みにした紙ひもを貼りつけて、湯沸かしやマグカップなどを乗せて使います。木や金属の茶托も好みですが、この紙ひものコースター、思いのほかクッションがきいており、ほぼノールックで「ドン」と置けるのが性に合っているようです。


つづいては、こちら。


キッチンについている照明用のひもです。先っぽにぶら下がっているのは、自分で焼成した素焼きの玉と、庭先に這い伸びていた太めのツルを削り出したもの。すべて三つ編みでは面白くないので、ところどころで木綿糸を、すっと素面(しらふ)に戻らせています。

最後は、出番待ちの何か。

ワイヤーで何か作ろうと思い立ってはみたものの、インターネットで出てくる画像の物真似では面白くないので、とりあえず三つ編みのひもを編んでみました。あとは気の向くまま、何のメタファーもねじ込むことなく、鼻歌まじりに手を動かして、できあがったのがこちら。


極細のテグスを結びつけて、見慣れた日常の風景にふわり浮かばせてみるか、はたまた、隙間にいくつか、霧吹きだけで育てることのできる小さなエアプランツをはさみ込んでみるか。

枝分かれした道を前にして、旅人は胸をはずませています。